レプリソーム旅行記 Vol.16 シラキュース大学

George Leroy Manley Fieldhouse
ロイ・シモンズ・センターからやって来て短い通路を通ると、ジョージ・リロイ・マンレイ・フィールドハウスへとつながります。
案内によると、もともとこの建物から始まり、これまでご紹介してきた、ロイセンターなどが後から派生・建て増しされたとあります。

画像は外から入り口を撮影したものですが、画像中央に移っている木の、右端の枝から左端の枝までが通路で、左側にはロイセンターの端っこが見えます。

画像右側に一部が写っているのが、ジョージ・リロイ・マンレイ・フィールドハウスです。

外観
外観は画像の通りこちらもドーム状で、ほぼ完全な円筒状をしています。

ドーム型
脚を踏み入れて、最初に辿り着いたのはここです。
規模こそ異なるものの、キャリアドームと同じくドーム型の構造です。

ちなみに、キャリアドームはフットボールゲームの際は、収容人数 50000名、バスケットボールの場合 33000名強なのに対し、このジョージ・リロイ・マンレイ・フィールドハウスの場合は9500名とのことです。

カラーリング
バスケットボールのコートが見えます。
そこで、あることに気がつきました。
駐車場で見た管理棟と同じカラーリングをしています。

同じネイビー×オレンジの組み合わせでも、現在よりも軽い色調で、これに比べると現在のカラーリングは、ダークネイビー×ストロングオレンジと言うべきかも知れません。

案内に、「このアリーナがシラキュースオレンジのかつてのホームコートです」とはないものの、あの管理棟とこのアリーナが古めかしく、ロイ・シモンズ・センター等は建て増ししたことから、ここがかつてのホームコートというのは想像に難くありません。

陸上
バスケットコートの他に、トラックのラインが引いてあり、ハードルが見えることからも、ここでは陸上も行なわれるようです。

天井
キャリアドームと比べて、収容人数が1/3以下とはいいながらも、やはり天井は高いです。
そして多分にもれず、戦歴がバナーとなって飾られています。

バナー
レスリングの優勝バナーなどが飾られています。
確かに、キャリアドームでレスリングやボクシングの試合をしても後方の観客には、リング上で何が起こっているのか見えるはずがありません。
小規模スペースで賄える競技が、今でも行なわれているようです。

気になることが・・・
さきほどから気になることが・・・。
あの、壁際に天高く積まれている茶色い逆三角形は一体何でしょう?。
そしてその上に観客席があるようですが、一体どうやってアクセスするのでしょうか、キャリアドームの時と勝手が違って、それらしき階段がすぐに見当たりません。

バスケットボールコートを上方から撮りたいので、探します。

近づくと・・・
謎の茶色い逆三角形は、木製の積まれた何か、跳び箱で使う踏み切り板のような造りですが、正直何なのかわかりません。
結局、この板の正体が何なのかは判明しませんでした。

そして階段を見つけるも・・・途中で途切れてしまっています。仕方なく、この積まれた物体の裏側にある通路を通って階段を探します。

バスケットゴール
通路を歩いていると、バスケットゴールに遭遇しました・・・やっぱり本体がオレンジ一色なんですね。

バスケットゴール その2
そして、もう1組のゴールはネイビーです。
しかもボードを支えるフレームには、「SYRACUSE」のペイントが施されています。

レトロ
歩いていた裏手通路に階段があり、上のフロア(?)まで来ました。
にしても、年季を感じさせます。
イスが木製でコンクリートで出来た階段の角は削れて丸くなっています。 とてもレトロな造り・デザインです。

しかし、コートをしっかり撮影するには、まだ高さが足りません。もう1つ上のレベルがあるようなので、そこへ移動します。

撮れました
移動した結果、撮影できたのが右の画像です。
後日、壁紙コーナーに掲載したいと思います。

危うげな音
無事撮影・・・とここで重要なことに気がつきます。
画像は私の足元です。木製で腰掛ける箇所と、足を置く箇所(通路)とが交互に写っていますが、足を置く通路の部分からは、歩くたびに、ギシギシ ギッコン ガッコンと、さも「ここは危険です」と忠告するような、危うげな音がします。

そして、この最前列とその先を隔てているのは、非常に細い金属製の手すりのみで、その先は真っ逆さまの崖のようです。

実は、筆者は高いところが大の苦手で、普段はこうした場所や愚かしい行動は避けていますが、撮影できる、と夢中になると、なぜかここまで到達できてしまいます。
こうした時、「何とかと煙は・・・」という言葉が頭をよぎります。

おまけ
 アメリカ出張の際は必ずといっていいほど、師匠から教わったホテルのチェーンを、各地で探してはそこを利用するようにしていますが、同じアメリカ国内・同じ会社のチェーンと言っても、州や店舗が変わると、価格やロケーション(ICから近いなど)、インターネット設備の有無など、各ホテルの店舗ごとで異なります。
その他にも、そこで働く人々のキャラクターも様々です。

 特に、ここシラキュースのホテルは、かなり自由奔放なところがあるようで、カウンターから呼んでもホテルマンがなかなか出てこなかったり、とある受付のホテルマンは気まぐれで、機嫌が良かったり・悪かったりと、これまで同じチェーンのホテルを利用してきましたが、経験したことがないことが多々ありました。
そしてそれは、部屋でも起こります。

 一日の仕事を終えてホテルへ戻って、シャワーを浴びると、ポタポタと滴の音がします。
(あれ?雨か?)と思い、窓の外を見ても雨の様子はありません・・・・・・よく耳をこらしてみると、どうやらシャワールームの壁の中から音がしています。さらに確認しようと、シャワールームの壁づたいに音のする方へ足を踏み入れると、足元からピチャッという音が。
(ピチャッ?)と内心焦りながら足元を見ると、なんとシャワールーム壁と床の間から水が漏れ出しています。どうやら壁の中で漏水が起こっているようで、シャワーを使ったがために、その水やお湯が壁から部屋へ漏れてきているようです。
別のホテルを探す時間や手間が惜しかったので、もう1日のガマンと思い、クレームは出しませんでしたが、チェックインでの受付の応対態度に加え、この有様にやや不服をおぼえながらも翌朝を迎えます。

 翌朝、受付カウンターにモーニングコーヒーを取りにいくと、例の応対をした受付係員が制服姿で何やら大きな袋を抱えて入ってきました。どうやらこれから勤務に就くようです。
受付カウンターに入ると、手に持っていた新聞を広げて読み始め、更に袋から出したリンゴをおもむろにかじり始めます。

(本当に自由奔放だなぁ。カウンターでなく、客の目につかない奥で読めばいいのに)
と思いながら、コーヒーを注いでいると、目があい、「おはよう」と笑顔で声をかけられます。
どうやら今日は機嫌がいいみたいです。

 「お、おはよう。美味しそうなリンゴだね」と、さりげなく注意のつもりで言ったのですが、

 「うん、瑞々しくて美味しいよ」

 「ははは・・・ミズミズしいね・・・」

昨夜の出来事と、相手との常識のギャップとで、この言葉しか出て来ませんでした。

次回、コネチカット大学に続きます。

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