レプリソーム旅行記 Vol.18 Hall of Fame prt2 Michael Jordan

その他に
今回、ジョーダン選手のコーナーが新規・増設されましたが、他にも増えた物や変化したところが、いくつかありました。

まず、上のフロアを支える柱(前方と後方)には、 Hall of Fame に選ばれた監督の姿がプリントされています。当時の活躍が動画で見られるように、小型のモニタが埋め込まれています。
前方の柱には、2010年にお亡くなりになった、UCLAの監督、ジョン・ウッデン氏の姿がプリントされています。

パット・サミット
こちらはテネシー大学の監督、パット・サミット氏です。

ディーン・スミス
こちらは、ジョーダン選手の大学での師、ディーン・スミス氏です。やはりモニタには、ジョーダン選手が映っています。

The Final
更に場所を変えます。
ここが今回、ジョーダン選手のコーナーに加えて増設された場所です。
入り口には、「 The Final 」とあります。
これまでの、NBAファイナルを特集したルームです。

部屋の中です
フローリング張りの、バスケットコート1つ分ぐらいの大きさがありそうな広い部屋ですが、壁一面に70年代後半から近年まで、NBAファイナルのシーンを収めた写真などが飾られています。

動画
入り口付近の液晶画面には、こうした写真に収められた当時の様子や、それらを語る人々のインタビューが動画で流されています。
画面にはちょうど、マジック・ジョンソン選手のシュートシーンが映し出されています。

1970年代
時代は1970年代。
Dr.Jことジュリアス・アービング選手(画像・左)と、カリーム・アブドゥル=ジャバー選手(画像・右)といった、後に伝説となる選手らが、NBAを席巻していました。

1980年代
時代は、カレッジでもライバル関係にあった、画像中の2人のスター選手に移っていきます。
80年代は、マジック・ジョンソン率いるレイカーズと、ラリー・バード選手を擁するセルティックスとが、優勝でしのぎを削っていたといっても過言ではありませんでした。

80年代後半
そんな中の80年代、当時としては正当・伝統的なビッグマンなしに優勝したチームがありました。
アイザイア・トーマス選手らを擁する、バッドボーイズと呼ばれたピストンズです。

画像には、後にブルズへ入団するジェイムス・エドワーズ選手の背中と、指揮をとっていた、故 チャック・デイリーHCの姿があります。同監督はドリームチームTのHCでもありました。

監督の失言?
画像は、マジック・ジョンソン選手と共に、レイカーズをHCとして率いていた、パット・ライリー氏ですが、86-87シーズン優勝会見の際に「来季も優勝します」と公言したばかりに、当時の選手が泡くった、というシーズンがありました。

87-88シーズン、ピストンズを破って連覇できたものの、その時の会見で、コーチがまた余計なことを言わないよう、選手がタオルでコーチの口を塞いだということがありました。

1990年代
90年代、ついにNBAファイナルまで登ってきたシカゴ・ブルズが3連覇します。

画像は、90-91ファイナルでのジョーダン選手による、ザ・ショットです。

90年代中盤
3連覇の後、ジョーダン選手が野球にチャレンジしている間に、連覇を成し遂げたのは、アキーム・オラジュワン選手率いるヒューストン・ロケッツでした。

画像2枚は、ファイナルで対戦したニックスのエース、パトリック・ユーイング選手と、連覇の際に対戦したマジックのエース、シャキール・オニール選手、奇しくも両チームのエースセンターを、オラジュワン選手がブロックしたシーンを写したものです。

2度目の3連覇
そして、再びNBAに戻ってきたジョーダン選手とシカゴ・ブルズが3連覇します。

ここもジョーダンコーナー?
NBAの人気を世界中に浸透させるパフォーマンスを見せたジョーダン選手、やはりその扱いは別格なようで、単独で画像のような特設展示があります。

個人的な感想として、今回のジョーダン選手のコーナーと関連して、このルームもジョーダン選手が憧れた世代を起点とし、更に自らが建てた金字塔と、その影響を受けた次の世代・時代を特集しているような印象を受けます。

「ジョーダンと共に歩んだNBA」という

隠れたメッセージがあるような気がしてなりません。

21世紀
ロックアウトで短縮されたシーズンを経て、21世紀になり、最初にファイナルを制したのは、フィル・ジャクソンHC、シャキール・オニール選手、コービー・ブライアント選手のレイカーズでした。

スパーズのツインタワー
そのレイカーズが3連覇した後、優勝を飾ったのは、ティム・ダンカン選手、そのシーズンを最後にNBAを去ると決意していた、提督ことデビッド・ロビンソン選手、ツインタワーが率いるスパーズでした。

現在はすでにスター選手の一人ですが、マヌ・ジノビリ選手やトニー・パーカー選手らが存在感を出し始めたのは、この頃でした。

ピストンズ台頭と黄金のカルテット
スパーズに後塵を拝し、黄金のカルテット、と呼ばれた4人の名選手(シャキール・オニール選手、コービー・ブライアント選手、ゲイリー・ペイトン選手、カール・マローン選手)を擁したレイカーズが挑んだ2004年ファイナル。

相手は皮肉なことに、当時、スーパースター選手がいなかったピストンズでした。

珍しいシーズン
ジノビリ選手を前に押し出したスパーズが再び、優勝に返り咲いた後、初めての優勝を決めたのは、ドウェイン・ウェイド選手とシャキール・オニール選手のマイアミ・ヒートでした。

対戦相手は、ノビツキー選手擁するダラス・マーベリックス。どちらが優勝しても、初優勝という珍しいシーズンでした。

海外選手の活躍
写真に写っているのは、ダンカン選手ですが、更に再び、トニー・パーカー選手を前面に押し出したスパーズが再度の優勝。
グッズの世界では、自国の選手を優先的に扱うはずのアメリカでも、ジノビリ選手(アルゼンチン)、パーカー選手(フランス)のジャージを扱う会社を全米で数多く見ました。

歴史再び
2008年ファイナルを制したのはセルティクス。
それまで、長年低いチーム実績を余儀なくされたセルティクスのポール・ピアース選手、元ウルブスのケビン・ガーネット選手らがともに同チームに集い、レイ・アレン選手を加えたBIG3の誕生。

そして、再び訪れた古くからの因縁。
レイカーズ対セルティクスの始まりの年でもあり、特にそのキャリアを1チーム在籍で通してきたエースの優勝など、話題の多いシーズンでした。

2010年現在で、戦力補強において二極化が進んだリーグですが、この先の優勝争いがどうなるのかは、最大の興味を引くところではないでしょうか。

気になりました
この「 The Final 」という部屋の最後に気になったのは、画像のこれです。

Hall of Fame のロゴマークの入った台ですが、この賞に選ばれた選手が会見の際に使っていた台と、酷似しています。

この賞に選ばれた選手らも触れたものかも、と思うと、ちょっとワクワクした気持ちになります。

シュートのコーナー
「 The Final 」を離れ、外に出ます。
画像のこれは、日本のアミューズメントスクウェアにもあります、フットサルのボールほどの大きさのバスケットボールを、小さなゴールにシュートするものです。

かつて、ここには自分の姿を撮影し、その自分がバーチャルの世界でプレーするという、面白いのかどうか微妙な機械が置いてありました。

リバウンドのコーナー
こちらは、リバウンドのコーナー。
かなり高い所に設置してあるボールまで届くか、というコーナーです。

以前は似たような趣旨で、ビンス・カータ−選手の写真パネルにセンサーがついており、触った高さに応じて得点が出るというものがありました。

ジャムセッションでもお馴染み
こちらは、NBAのジャムセッションでもお馴染みの、ビッグマン達と腕の長さを比べよう、というコーナーです。
ここでは、ケビン・マクヘイル選手の登場です。

歴代のゴール
3階の冒頭でもご紹介しました通り、この建物の中央は1階まで吹き抜けで、1階はバスケットボールのコートになっています。

特に、1階で博物館のような役割を果たしているのが、画像の歴代のゴールです。
桃の収穫カゴを壁にくくりつけただけのもの、そこへギャラリーからの妨害防止のためにボードをつけられたもの、そして徐々に近代的なゴールへと続いています。

それでは、下のメニュー「Hall of Fame 1F バスケットボールコート」をクリックして、この Hall of Fame 最後のコーナー1階へとお進み下さい。

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