- 初めての
- 時は、2016 NBAファイナル5戦が間近に迫った2016年6月。
場所は、カリフォルニア州サンフランシスコ。
同じ州のロサンゼルスは何度か訪れていますが、同じくらい有名なサンフランシスコは今回が初めてです。
- カリフォルニアの特徴
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カリフォルニアでは、夏場にしばしば水不足や山火事で騒ぎになりますが、なるほど、上と横の画像の通り、木々はあるものの、山や辺りは夏枯れしてカラカラに乾いているのがわかります。
ハイウェイからの景色もこの通りです。
もう1つの特徴といえば、通りの名前です。
サンフランシスコから南へ向かうと、通りの名前に
「San ●●」や「Los ■■」など、
かつてスペイン領だった名残りが見られます。
- 背の高い…
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画像近郊では、やたらと背の高い木が多く見られます。
木陰の車の大きさに対してこの高さ。
しかも、巨木というより「ノッポ」という表現がしっくりくる、細長さ。
実は画像の場所は、スタンフォード大の近郊です。
- スタンフォード大
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スタンフォード大は、偏差値の高いエリート大としても有名ですが、かつて1942年にNCAAで優勝した過去もあります。
画像は、同大学のチームロゴ。
木のシルエットがとても気になります。
ここ周辺の特徴的な木々、向かい岸の土地の名、オークランドを直訳すれば「樫の木の国」。
とても無関係とは思えません。
- 湾周辺には
- 冒頭でもお話しました通り、ここはサンフランシスコなのですが、画像の通り、スタンフォード大のほか、2016年現在でNCAAディビジョンTに所属する大学が、この湾周辺 50km 圏内に点在しています。
レジェンドのビル・ラッセル選手出身のサンフランシスコ大
ジェイソン・キッド選手出身のカリフォルニア大
スティーブ・ナッシュ選手の出身校サンタクララ大
マウンテンウェストカンファレンスに所属するサンノゼ州立大。
- オラクルアリーナ
- 湾を挟んで大陸側のオークランドには、ウォリアーズのホーム、オラクルアリーナがあります。
画像は、第5戦で敗れてしまった翌朝の様子です。
- IT活用
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かつては、こうした立て看板も、ただの看板あるいは布のバナーだけでしたが、今ではITが活用され、トンプソン選手下の赤い「ORACLE」の文字で挟まれた箇所は、時間ごとで、別の画像に切り替わるようになっています。
- 街の期待
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街のお店のウィンドゥや看板には、ウォリアーズのロゴや名前、カリー選手にちなんだものが見受けられます。
カリフォルニア州には、4つのNBAチームが存在しますが、いまこの街を一番盛り上げてくれるのがウォリアーズであると地元の人々が感じているのが、うかがわれます。
- カリフォルニア大へ
- オークランドから北上して、カリフォルニア大こと、UC バークレーへやって来ました。
チャールズ・バークレー選手を知っていると、つい「UC Barkley」と思いがちですが、
正しくは UC Berkeley 。
画像は、最寄の駐車場から大学へ向かう道の景色です。
カリフォルニア大のカラーリングとお揃いのお店がしばしば見られます。
- 大学内
- 大学の敷地内に入りました。
外部の人間が学内で行動する場合は、ここで許可を得てからと言われましたので、この建物へ来たのですが、掛けられた事務的なバナーも大学と同じカラーリング。
- 建物の中でも…
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建物の中でも、この通りです。
- 学生食堂の看板も…
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学生食堂のお知らせ看板もこの通り。
大学と同じカラーリング。
徹底しています。
それでも、微妙に違う色で個性を出しているのがお洒落です。
- カフェも…
- 画像はカフェ、The Golden Bear。
上の食堂とは異なる別の施設です。
エンブレムもやはり、このカラーリング。
店名・チーム名と同じく、ゴールデンベア。
- ゴールデンベア像
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この人だかりは、大学のマスコットであるゴールデンベアの像を見ようと集まった人達です。
中央で、ここの学生と思われるガイドさんが説明をしています。
- なぜゴールデンベアーズ?
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チーム名がゴールデンベアーズになったいきさつは、1895年に行なわれた12名制の男子陸上の対戦ツアーから始まります。
当時、西部で最強だったカリフォルニア大が、東部と中西部のトップチームに挑む対戦ツアーが行なわれることになりました。
チームがそのツアーに、州のシンボルであるグリズリーベアが金色に描かれた、青い絹製のバナーを帯同したところ、8戦5勝の好成績を収め、ファンはチームのこの活躍に沸き、それは Charles Mills Gayley 教授がゴールデンベアという歌まで作るまでに到りました。
このツアーによって、カリフォルニア大の名声が全国区なったと、多くの歴史家が認めていることからも、いかに大きな出来事だったかがうかがわれます。
以来、金色のクマは大学の伝説的な守り神に、そしてカリフォルニア大の各アスレチックチームが、ゴールデンベアーズとして知られるようになりました。
UCLAの旅行記でもご紹介しました通り、のちに同じく熊を意味するブルーイン(Bruin:クマくん、クマちゃん)を併用するようになり、それがUCLAへ引き継がれることとなります。
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- なぜゴールド&ブルー?
- ゴールデンベアーズになったいきさつは、チームと大学との両者の記録をまとめたものですが、チームカラーについては、両者で異なる点がありますので、それもあわせてご紹介します。
1868年に創立された、カリフォルニア大学。
その創設者の多くに、イェール大(東部・コネチカット州所在)の卒業生が含まれており、彼らの尽力を讃えるため、イェール大のブルーを大学の色に採択します。
そしてもう1つ、カリフォルニア州のニックネーム「ゴールデンステイト」を象徴する色として、ゴールドが採択されました。
そこで、チームはこの2色の決定が創立年と同じ1868年とし、一方、大学当局は決定したのは1873年で、さらにブルー採択の理由に「カリフォルニアの空と海を象徴している」とつけ加えています。
また、チーム側から、1872年当時、学生だった Regent Arthur Rodgers が、
カリフォルニア州のシンボルであるグリズリーベアを金色に描いた、青い絹製のバナーを大学のシンボル用に注文し、このバナーが上の対戦ツアーで帯同されたという事実を挙げています。
総合して考えると、1868年の創立と同時に2色がすでに採択・決定され、それを受けて1872年には応援用のバナーを作成し、翌年の1873年に大学当局が新たな理由を加えて正式に認証した、と解釈するのが妥当な印象です。
一方、選手達によってこれらの色が実用的に使われ始めたのは1882年からであると、チーム側の記録に残っています。
- Haas Pavilion
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ゴールデンベアの彫像から少し歩くと、バスケットボールのアリーナでもあるハーズパビリオン。
茶色いトビラの高さが2mぐらいですので、いかに建物が大きいかご想像いただけるかと思います。
- 入館を試みるも…
- さて、これから内部を…と思い、トビラまで来ましたが、カギがかかっています。
仕方なく、スタッフらも利用していると思われるトビラまで来ましたが、普通、あるはずのトビラの取っ手が外されています。
それもそのはず。
中を見ると工事中で、ヘルメットをかぶった作業員がお仕事中。
後の別大学の旅行記でもふれますが、時は大学が夏休みにはいった6月中旬。利用者がいない時に、工事をしてしまおうということのようです。
仕方ないので、足を踏み入れられる所まで立ち入って、あとはパビリオン周辺を歩いてみたいと思います。
- 外灯もバナーも
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画像は、パビリオン前にある外灯です。
やはり大学カラーに塗られており、吊るされたバナーも大学カラーです。
バナーには、女子の水泳選手(ロンドン五輪のゴールドメダリスト)が写っています。
今年(2016年)、ドラフト3位指名されたジェイレン・ブラウン選手の物があればよかったのですが…。
- エバンス・ダイアモンド
- パビリオン裏手のエバンス・ダイアモンドという野球場です。
フェンス側には、過去に活躍したこの大学の選手が飾られています。
- 屋台
- 試合時にはオープンしているであろう屋台。
色はもちろん大学カラー、正面には大学名がプリントされています。
- やはり大学色
- 売っているメニューは結構、種類が豊富。
そしてカラーリングは、やはり大学の色。
- トラックも
- すぐそばに駐車しているトラックも大学色。
ロゴが映えます。
- ゴミ箱にも
- ゴミ箱にもロゴが。
ファンだったら、普段の生活で使ってみたいものです。
- ようやく
- ようやく、パビリオンの中へ入ることができました。
入って1番最初に目についたのは、このメモラビリアのケース…ですが、残念ながらバスケットボールチームのものではありません(カリフォルニア大は1959年にNCAAで優勝しているので、期待していたのですが…)。
代わりに、ここでいただいた同大学のメディアガイドから、優勝した試合のメンバーと最終スコアをご紹介します。
- カリフォルニア大 71 - 70 ウェスト ヴァージニア大
- ビル・マクリントック
ボブ・ダルトン
ダーラル・インモフ
アル・ブーフ
デニー・フィッツパトリック
バーニー・シンプソン
ジャック・グラウト
ディック・ダウティ
-
ジェリー・ウェスト
ウィリー・ウェイカーズ
ロバート・クロッソン
ボブ・スミス
マービン・ボリヤード
ジェイムス・リッチー
ロニー・レットン
リー・パトローネ
-
カリフォルニア大
ウェスト ヴァージニア大
- 1st
39
33
- 2nd
32
37
- Total
71
70
-
1959年3月21日
フリーダムホール(ケンタッキー州 ルイビル)にて
- 1959年NCAAファイナル
- 決勝戦の相手は、NBAの公式ロゴでお馴染みのジェリー・ウェスト氏を擁する、ウェスト ヴァージニア大学。前半を39-33の6点リードで折り返し、最後は1点差で勝利しました。
ジェリー・ウェスト氏のほか、ダーラル・インモフ選手、ボブ・ダルトン選手など、のちにNBAにドラフトされる選手がこのゲームには参戦していました。
- サブコートでは…
- すぐそばのサブコートで行なっていたのは、子供向けのバスケットボールクリニック。
- 今後の課題に…
- 今回、アクセスできた範囲では、残念ながら、優勝関連のものや往年のバスケットボール選手のメモラビリアなどを目にすることができませんでした。
次回を期待して、今後の課題にしたいと思います。
- 意外な場所で
- 残念な結果を慰めてくれる物に、意外な場所で遭遇しました。
画像は、駐車場のビル内のとあるお店の中です。
写っていませんが、清涼飲料水を売っているほか、その場で料理を作ってくれる調理場とレジがあり、学生さんがよく使うお店のようです。
壁一面に飾られた写真。
ノースカロライナ大の時と同じく、期待に胸が膨らみます。
NBA選手の若き頃が見られるかも、と。
- いました
- いました、ジェイソン・キッド選手です。
バスケットボール選手だけでなく、他の種目の選手も大勢飾られています。
- 96-97シーズンメンバー
- こちらは、96-97シーズンメンバーです。
今回の旅行記はここでおしまいです。
大学の夏休みというタイミングで来てしまい、甚だ残念な結果になりましたが、次の機会には、ぜひパビリオンの中をのぞいてみたいと思います。
これからも、現地アメリカのバスケットボールや文化・習慣などを、お伝えできるよう更新していきたいと思いますので、今後ともご覧いただければ幸いです(2011年8月18日)。