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レプリソーム グッズコラム
Vol.3 ラバーバンド
掲載日 2005年 6月 28日
最終更新日 2023年 8月 31日
はじめに
アレン・アイバーソン選手やケビン・ガーネット選手が着用し始めたことに端を発するラバーバンド。
現在では、選手のニックネームやW.W.J.D.などその種類も多く、選手のアクセサリー・NBAグッズの定番となりましたが、今回はそのラバーバンドについてご紹介したいと思います。
アメリカにおけるラバーバンド
「ラバーバンド:Rubber Band」の直訳は、「ゴムバンド」ですが、日本でゴムバンドというと、文房具や物を束ねるための資材
※
を思わせます。
これはアメリカでも同じで、選手の手首に巻かれるまでは、れっきとした文房具でした。
それではなぜスポーツ選手の手首に巻かれるようになったのか、その経緯をご説明したいと思います。
用途その1:文房具
アメリカのゴムバンドの使い方の1つとして、
封筒を束ねる
、ということがあります。
大きな会社の色々な部署に郵便を出すのに、部署ごとに1通1通出すよりは、1つの大きな束で届けてもらい、その会社の中で、各部署に配布する方が便利で、なおかつ輸送中に紛失する可能性も減ります。
そして、新しいアイデアとして、単に「束ねる」だけでなく、どこの会社から来たのか、自分たちをアピールするため『
バンドの色の種類を増やしたり
』、『
会社の名前・電話番号・ロゴマークをバンドに入れる
』という工夫がなされるようになりました。
→
用途その2:リボンの代わり
もう1つは、プレゼント箱のリボンとしての使用です。
日本では、プレゼント箱のデコレーションには、リボンを巻くことが普通ですが、アメリカではラバーバンドを使用することもあります。
上の、会社の電話番号などに代わり、贈る相手に応じて
「I Love You」や「Best Friend」などの
メッセージを添えることが通例で
、これが後々のスポーツ界のラバーバンドに刻まれる言葉(選手のニックネームやバスケット用語:Nothing But Netなど)の原型になっていると思われます。
文房具からアクセサリーへ
されど、そんな凝った作りの物ではあるものの、いわゆる消耗品のため、1度使用されれば捨てられてしまいます。
そこで、捨てられている
ラバーバンドの「綺麗なカラーリング・凝ったロゴ・腕輪のような輪の形」
に、目をつけたのは、お金のない人(主に黒人)でした。
これらの特徴的な形が、文房具だったラバーバンドを、
彼らのアクセサリーに仕立て上げた
、と言われています(NBAでも着用し始めたのは黒人選手だったのは、アメリカ世間で使い始めたのが、主に黒人だったため、と考えられます)。
やがて、ラバーバンドを着けてストリートバスケに興じていた少年たちが、NBAプレーヤーとなり、この習慣を伝えた、というのは想像に難くありません。
黒人ファッションとして、大きめのジャージを着ることが知られていますが、このラバーバンドもその1つと言えるかも知れません。ラバーバンドの始まりには、こんないきさつがありました。
追記
アクセサリーになってからは、
右
下
の画像の通り、「LIFE IS SWEET」、「8TH GRADE SUCKED」といった色々な言葉・メッセージがプリントされるようになります。
また、いい出来事・悪い出来事があると、新しい物が作られたり、従来の物がより重用されることがあります。
2001年のアメリカ連続テロ事件911の際には、チャリティとして、信仰・願いとして「I (Love) NY」、「God Bless America」を大勢の方が着用していたと言われています。
再編集内容
「文房具や、物を梱包するための資材」 → 「文房具や物を束ねるための資材」
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