今回は、ミシガン・ファブファイブやグレン・ライス選手らを 輩出した2006年のミシガン大学の様子をお届けします。

レプリソーム旅行記 Vol.9 ミシガン大  後編

   
アリーナへ
ミシガン大学バスケットボールチームの本拠地、クライスラー・アリーナ。
スタジアムのすぐそばにあり、マーガレット博物館から車で約10分です。
アリーナ周辺には、他にもスタジアム、アスレチック関連のビルなどが集結しています。

冒頭からご紹介しています通り、大学のロゴマークである「M」の文字を頻繁に目にします。
上の画像・右のトラックもそうですが、チームカラーで塗装されたこの建物の中央にもあります。

スタジアム
駐車した場所の正面にスタジアム。
先ほどの画像にもあった、クレーンのアームが写っています。
先の画像は逆、スタジアム裏手からのアングルです。
こちらが正面入り口です。

   
スタジアム正面
アングルを変えてみました。
とても巨大な入り口で、球場入り口というよりは、このサイズだと、もはや巨大な城の城門です。

   
クライスラー・アリーナ
駐車場所の左手、この巨大な建物がクライスラー・アリーナです。
手前には、アメリカ国旗と大学ロゴの入った旗、計3つがたなびいています。
そして、ゴールドに輝くMのロゴ。
どうやらあのコーナーがチケット販売所のようです(右画像)。

Gate D
駐車場から階段を登ると、このエリア「Dゲート」へ来ますが・・・道を間違えました。
今日は試合がないので、ここのフロアからは入館できません。

入館への入り口へ
気を取り直してリトライ。
果たして、試合のない日に部外者を入れてくれるのか、いささか不安です。
画像中央の下にあるMロゴが書かれたシャッター前に人がいます。
入館可能か、尋ねてみます。

入館許可
画像には写っていませんが、黒人男性に入館許可を求めたところ、つっけんどんに「私たちの作業(館内掃除)の邪魔にならなければ、好きにしたまえ」と言われました。
ちょっとおっかない感じですが、入館に関しては快諾してくれました。
さっそく画像右端の入り口(光が反射しているガラス)から入館します。

   
中に入ると・・・
入館してすぐの所で、ロゴマークの入った敷物が迎えてくれます。 あまりにカッコいいので、写真に収めました。

おっと・・・
通路には、ロゴマークの入ったゴミ箱が。
わかっていながらも、ミシガン大学内の施設にいることが、改めて実感されます。

コート
ミシガン大学ウルバリンズのコートです。
幸い、清掃作業のため照明もついており、選手と観客がいないだけで、試合当日とほとんど変わらない状態です。

   
目に付いたのは
コートに着いて、最初に目に飛び込んできたのはこれです。
天井から吊り下げられた、スコアボード。
これを見ると、バスケットボールのコートに来た、という実感がわきます。
実際の試合の時は、現在、背番号が何番の選手がコートに出ていて、その試合で何得点したかなど、簡略化されたスタッツが表示されます。

   
上へ
アリーナ全体を見渡すため、シートの横にある階段を上がります(左画像)。
1番高いところから1つ手前の高さですが、この高さでコートが一望できます。

永久欠番
階段を上った背後には、永久欠番バナーが天井から吊り下げられています。
左側から・・・

 #33:キャジーラッセル
 #45:ルディ・トムジャノビッチ
 #35:フィル・ヒューバード
 #41:グレン・ライス
 #22:ビル・バンティン

NBAファンにとって、馴染みが深いのは#45のルディ・トムジャノビッチ(ヒューストン・ロケッツの永久欠番でもあり、ジェフ・ヴァンガンディの前の同チームHC)と、#41のグレン・ライス(ホーネッツ在籍時にオールスターMVPを獲得、レイカーズで優勝を経験)ではないでしょうか。

おや?
階段を上って、コートをひと回りしようとすると、スコアボードの向こうに、またバナーらしき物が見えます。
しかも今回は大量にです。
ちょっと行ってみます。

   
Big Ten
天井から垂れ下がっているのは、Big Ten優勝バナーです。
2006年時点で全米優勝こそ89年のみですが、この大学が絶えずその強さを維持してきたことがわかります。

廊下へ・・・
コートを一通り見終えたところで、今度は廊下に出てみることにします。
普段、試合がある日は飲食などの売店が出ている廊下です。
画像中、右側のショーケースには、このアリーナ建立に携わった方々について語られています。

ショーケース
他種目ですが、テニス部の功績が飾られています。
奥へ目をやると、廊下の先にずっとこうしたショーケースが続いています。
順におってみたいと思います。

   
女子チーム
男子バスケットボールチームは、すでに全米優勝を経験していますが、女子チームの全米制覇は残念ながらまだのようです。

殿堂入り
こちらはミシガン大学の殿堂入りした人々を飾ったものです。
ケース左側には、優秀だった選手らの名前をネームプレートにして、『Mr.(またはMiss)バスケットボール』として飾ってあります。
右側のケースには、殿堂入りした歴代のヘッドコーチの名前が飾られています。

男子バスケットボールの軌跡
これまでの男子バスケットボールの軌跡が展示されています。
当時の優勝トロフィーからボール、盾、そして多数の写真。
その中からいくつかご紹介。

写真1
オールアメリカンに選ばれた#25ゲイリー・グラント選手(画像・左)。
中央の写真は、永久欠番になっているフィル・ヒューバード選手です。

写真2
画像中・左は、マーク・ヒューズ選手。
右は、ロイ・ボウト選手、NBAでもプレーしました(90年1巡目13位クリッパーズ)。

    
写真3
BigTen優勝のトロフィーの数々、これだけの強さを誇りながら、優勝が1回だけというのは、「無冠の帝王」のようで、いささか気の毒な気もします。

探しに
永久欠番の選手について、あまりにふれられていません。
あのショーケースから離れて探してみようと・・・と現れたのが画像のこれです。
試合のある日は、アリーナの案内や試合のパンフレットなどを配布する場所かと思われます。

   
グレン・ライス
廊下の天井から吊り下げられた写真のパネル。
左は、89年にオールアメリカンに選ばれたグレン・ライス選手の写真です。
意外なのは、写真中のプレー。
「ライス選手=シューター」のイメージが強いせいか、「へ〜こんなプレーもするんだぁ」というのが、率直な感想です。

右の画像は、89年にミシガン大を優勝を導いた際の、同選手のジャージ・ボール・盾・ペナントを写した写真パネルです。
男子バスケットボールの優勝が、ライス選手率いるチームが1度だけ、ということもあってか、この大学では『ミシガン大のマイケル・ジョーダン』のような待遇です。

   
その他の選手も・・・
その他にも、アーニー・マッコイ選手(左画像)とベニー・オスターバーン選手(右画像)です。
モノクロの写真と、ピチピチのユニフォーム、というよりタンクトップが時代を思わせます。
彼らもオールアメリカンに選抜されました。

もう1人
リッキー・グリーン選手。
1977年にオールアメリカンに選抜されました。
カラー写真ではありますが、ピチピチのショーツがやはり70年代。

永久欠番選手
少し歩いてくると、ありました。
永久欠番選手のコーナーです。

   
5選手のジャージ
ライス選手だけ、近年の選手のためかジャージのデザインが他の4選手と異なります。
また、それぞれの選手を1人1人、写真と文章で紹介しています(画像中・下)。右のアニメータをご参照下さい。

NBAで活躍する選手たち
壁に掲載されているミシガン大学出身のNBA選手たちの写真をご紹介。

左上からジャレン・ローズ選手
その隣の青いジャージを着ているのはジャマール・クロフォード選手、ロケッツのジュワン・ハワード選手、ボブキャッツのバーバード・ロビンソン選手。

下の段左は、元ロケッツ・レイカーズのHCのトムジャノビッチ氏、右側は元ウィザーズコーチのフィル・ヒューバード選手です。

・・・と、みなさん「もう1人、名前があがるべき人がいるんじゃないの?」と、疑問をお持ちではないでしょうか。

ミシガン・ファブ・ファイブ
ミシガン・ファブ・ファイブ(ミシガン大の恐るべき5人)。
近年のミシガン大学ファンなら、まず真っ先にあがるはずの名前です。

取材をしながら、期待していたのですが、どこにも見当たりません。
その筆頭であるはずの、クリス・ウェバー選手に至っては名前すらもありません。
やはり、大学側からすると「戦犯」の扱いなのでしょうか(右の写真はNCAAコーナーとフォトコーナーにて販売予定)。


残り時間わずかとなった僅差の決勝戦にて、すでに使い切っていたタイムアウトをウェバー選手が誤って要求したため、これがテクニカルファールとなり、相手チームにフリースローを与えてしまったことで、優勝を逃すという出来事が過去にありました。

あとがき
これまでになく、前置きの長い旅行記となってしまいました。

実際のところ、本来なら開いているはずのマーガレット博物館が閉まっていたことで、取材が2日間に延びてしまい、本編にもそれが現れてしまう形となりました。
なるべくその時・その時の状況を思い出すため、時間経過に沿った展開にすると、回り道をした分、ひどく前置きの長い展開になってしまいました。

また、ウェバー選手ファンの方には、物足りなかったかも知れません。
色々とトラブルを抱えながらも、今後も続けていきたいと思いますので、どうぞおつきあい下さい。

おまけ
 デトロイトから移動する飛行機でのことです。
深夜便で次の目的地へ向かっているところ、とある親子(母子)に出会いました。
子供(4〜5歳くらいの男の子)は初めての飛行機らしく、チェックインの時から、やや興奮気味でした。

 席につき、ウトウトし始めた頃でした。トトトト・・・駆け寄ってくる小さな足音がします。さっきの男の子です。
横を見ると、母親はすでに熟睡状態。そんな母親の目を盗んで、気ままにはしゃぎ回っています。
中にはその音で目を覚ます方もちらほら・・・しかし母親は「zzz」。
1度、試しに注意することに。

 「坊や、他のお客さんに迷惑になっちゃうから、走ったらいけないよ」
 「うん!」

元気にうなづき、席に戻ってはくれたのですが、数分するとモゾモゾし始めます。やはり興奮を抑えきれないようです。
そして再び・・・。周りのお客さんからも、段々とイライラ感や戦慄が走り始めます。
再度、注意することに。

「坊や、お兄さん(おじさん)も眠いからさ、走るのはやめようよ」
「うん」

返事だけはいいのですが・・・。やはりものの5分もすると、落ち着きがなくなり、また同じことに・・・。
そこで私は大人気なく、子供相手に交換条件を出すことにしました。
「これあげるから静かにしようね」というプランです。
しかしながら、こちらはあいにく出張中の身のため、子供が喜ぶような物を持っていません。お菓子やおもちゃ・・・う〜ん、どれもありません。そこで、考え付いたのは「折り紙」。

数年前までアメリカでは、折り紙の存在ですら認知が低く、1枚の板の紙切れが、どうしてあんな立体的で複雑な形になるのか、不可解・ファンタスティックと思われていました。
きっと、彼にも喜んでもらえる、そして大人しくしてくれる。
そう期待して、「鶴」を折ってあげました。・・・が、これが間違いの素でした。

更に再び、通路を男の子が走って来ます。
「坊や、これあげるから大人しく席に座っていようね」と、折鶴を差し出すと
「OH!Do・Ra・Go〜N!OH!」
鶴をドラゴンと勘違いした彼は、大人しくなるどころか、目を輝かせながら折鶴を手に、また走り出します。
しまった・・・大人しくなるはずが、返って火に油を注ぐことに。

こうして、他の乗客のみなさんから冷たい視線を受けつつ、次の都市への到着を待つのでした。

次回、クリーブランド編に続きます。