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今回は、プレイオフ中(取材日:2005年5月)のロサンゼルスとサン アントニオの様子をお届けします。
レプリソーム旅行記 Vol.6
ロサンザルス & サン アントニオ
LA & SA
5月のLA
日本ではGWが終わったばかりの5月ですが、LAの日差しはまるで真夏です。チリチリと肌を刺します。
今季(04-05シーズン)は、クリッパーズもレイカーズもプレイオフに出ていないため、ステイプルズセンターからは、心なしか覇気が感じられません。
逆光ということもありますが、画像のステイプルズセンターは、どこか寂しげです。
マジック・ジョンソン像
アービン“マジック”・ジョンソン選手の像です。
あのスマイルで、ドリブルをつきながら指示を出すマジック。
威風堂々としています。
台座には・・・
像の台座には、何年間レイカーズでプレーし、何回MVPを獲得したかなど、マジック・ジョンソン選手の華々しいキャリアが刻まれています。
3選手
また、マジックとともにプレーをした3選手がホテルの壁に。
左から、歴代通算得点記録を持つカリーム・ジャバー選手、そしてカート・ランビス選手、ジェイムス・ウォージー選手です。
いずれの選手もゴーグル(眼鏡)をしているのが特徴です。
故 チック・ハーン氏
長年LAでの試合を届けてきた故チック・ハーン氏の名がつけられた通りです。
グッズ(
右
下
)からも、偉大な選手と同格以上の扱いだということがわかります。
サン・アントニオの特徴
それにしても、LAに引き続き暑いです。
5月だというのに、モーテルのプールですでに泳いでいる人がいます。わかる気もしますが・・・。
LAと異なるのは、暑さの質が「蒸暑い」ということです。 日本に似た暑さです。
もう1つの特徴は、この土地で話されている英語です。日本人が話す英語に、非常によく似ています。
極端に言うと、
I have a pen.が「アイ ハブ ア ペン」で通じ、相手が何を言っているのかが、よく聞き取れます。
電話や会話(下記:おまけ参照)でも、よくスペイン人やメキシコ人に間違われました。
サン アントニオは、スペイン領だったメキシコとの国境が近く、メキシコ人が話す英語が、どうやら日本人の話すそれとよく似ているようです(スペイン語の母音が日本語の母音発音とよく似ているため、と言われています)。
SBCセンター
SBCセンターに来ました。
赤レンガのところに、タテ長に写っているのは、トニー・パーカー選手です。
地元
画像の車をご覧下さい。
優勝しているだけあって、街の誇り、のような扱いなのがわかります。
特に、プレイオフ中ということもあり、多くの車の窓にこの旗がつけられているのを目にしました。
エマニュエル・ジノビリ
サン アントニオにおいて、1番人気はやはりティム・ダンカン選手。2番目は、看板のこの人。
エマニュエルことマヌ・ジノビリ選手です。
提督ロビンソンとともに優勝した翌シーズン(03-04シーズン)にも、サン アントニオを訪れましたが、やはりその時も提督を上回る人気で、ナンバー2(見る限りでは1・2同着)でした。
03-04シーズン
1.ダンカン
2.ジノビリ
3.パーカー
4.オーリー
→
04-05シーズン
1.ダンカン
2.ジノビリ
3.パーカー
4.ボウエン
4位の変化にご注目。
派手なプレーをしそうなバリー選手、オーリー選手をおさえ、ディフェンシブなボウエン選手が好まれているのが、いかにもこのチームカラーならでは、のように思われます。
1番画期的だと思われたのは、アメリカ国籍でない選手が高い評価を得ていることです(ジノビリ選手:アルゼンチン、パーカー選手:フランス)。
アメリカの特徴として、自国愛の強さのため、同じ実力なら通常はアメリカ国籍の選手を優遇・応援します。
グッズの視点からも、この傾向が見られ、1つ前の青いジャージだった頃の
ダラス
がいい例でした(当時は、アメリカ国籍のフィンリー選手のジャージしか巷では見ることが出来ず、アメリカ国籍ではないナッシュ・ノビツキー両選手のジャージはアリーナでしか入手不可)。
当時のことを考えると、(国外選手を起用して優勝した、という経緯もありますが)、選手が出身国ではなく、実力で評価されているのは、画期的なことだと改めて感じます。
おまけ
サン アントニオから深夜の便で日本へ帰国しようと、チェックインできる時刻まで待っているところでした。
ところが、地元の人にしてみると、見慣れぬ日本人が大きな箱をいくつも携えているのは、非常に怪しげに見えるようです。
通りすぎる人みな1度は、こちらに目を向けます。
空港の警備員もこの例外ではなく、中年の女性警備員が話しかけてきました。
「Please don't ・・・▲□●×※♪■○?」
「はい?」
確かに英語ですが、後半は聞いたこともないようなアクセントだらけで何を言っているかが聞こえませんでした。
もう1度尋ねると・・・。
「Please don't ・・・▲□● your box ×※♪■○?」
どうやら私の箱のことを言っているようですが、ナマリがひどくて、具体的に何を言っているのかが全く不明です。今になって考えると、箱・セキュリティ・外国人に対する応対、この3つを併せて考えれば、何を言っているかが察しがつき、こんな混乱を招くことはなかったのですが・・・。
「ごめんなさい、もう1度仰っていただいてもよろしいですか?」
業を煮やした警備員の女性は、空港館内に響く大きな声で
「ちょっと、誰か来てちょうだい!このおかしなスパニッシュ(スペイン人)の男を何とかして!!」
と叫び始めてしまいました。まるで虎やライオンの咆哮のようです。
大きな声で、周囲に聞こえるようにゆっくり叫ぶため、この言葉だけはよく聞き取れました(“
おかしなスペイン人
”って聞こえてるぞ
)。
数分もしないうちに、白人男性の警備員2人がやって来ました。
「一体、何事です?」
「いや、この女性警備員が私に話しかけて来たんだけれども、何を言っているのか聞き取れなかったので、2〜3回繰り返し尋ねたら、急に怒り出して・・・」
「どういうこと?」
男性警備員は女性警備員に事情を聞きます。そして・・・
「つまりこういうことです。“あなたのお持ちの箱はいかなる時も携行して下さい。それがたとえトイレであってもです”・・・と彼女は言いたいんですが、私の英語で理解できますか?」
空港のセキュリティ・箱・外国人に対する応対、この3つを併せて考えれば、命令口調で
箱
という単語を口にしているのだから、こうした注意だと察するべきでした。
「え?ああ、そういうことですか。わかりました。念のために・・・○○航空のゴールドカードです。つまり、私はこれまでに何度もこの航空会社を利用し、何も問題なく旅をできているわけです」
「ああ、なるほど確かに。なんだいいスペイン紳士じゃないか」
「い、いや違います。日本人(Japanese)です」
もう1員の男性警備員が、
「メキシコに帰るんだね?近いけれど道中、気をつけて」
「いや、だからこのパスポートを見て・・・!!」
「それでは我々はこれで。はは、いいスペイン青年じゃないか」
「だから日本人なんだってば!!」
女性警備員は何やら不服顔ですが、事なきを得て無事に日本へ帰る私も不服顔です。
いつも何かしらのトラブルが起きます。そして次回デトロイト編に続きます。
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