Vol.7 レアジャージ |
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パターン1:引退によるケース 最もポピュラーなケースです。引退後は、その選手のジャージは生産されなくなります(リバイバルであるハードウッドクラシックス、スローバックジャージ、引退記念ジャージを除く)。そのため、最後に生産された一定数量のジャージを、ファン同士で競って買い求めることになり、値段が高騰します。ます。ブルズ時代のジョーダン選手のジャージ(#23)を例にとってみても、おわかりいただけるかと思います。 |
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パターン2:移籍・契約によるケース 次に多いのは、このケースではないかと思います。どこかのチームへ移籍した後、花開いた選手のジャージは、新チームの物も、移籍前のチームの物も人気が出ます。そして、移籍前のチームのジャージは、上の引退のケースと同様に、移籍が決まった時点で生産中止となり、最後に作られた数量しかありませんので価値が上がります。例としては、トレイシー・マグレディ選手のラプターズ時代のジャージやマジック時代のベン・ウォレス選手が挙げられます。 一方、移籍前も移籍後も変わらず優秀な選手の場合はどうでしょうか。 違うチーム環境へきて、自分の輝きを維持することは極めて大変で、それ自体は非常に価値のあることだと思いますが、少なくともジャージの価値に関しては、ほとんど変わりません。状況にもよりますが、移籍前のジャージは型落ちとして認知されることがしばしばです。 このケースに関しては、『移籍後にその選手がどうなったか』が最も重要だと考えられます。 仮に、その選手にとって左遷のような移籍でも、その選手の加入によって移籍先のチームが優勝した場合、選手としての価値が向上するのに伴い、新旧ジャージの価値があがります。スパーズからブルズへ移籍した、デニス・ロドマン選手が、このケースに当てはまるのではないでしょうか。 ただ、移籍する選手が、優勝できるチームに来ただけで優勝を経験してしまった、という場合、つまりその選手が移籍してこようと、来まいと優勝が決まっていた場合は、ジャージの価値はほとんど変化しないか、移籍前のチームで孤軍奮闘していた場合にのみ、価値が上がる程度ではないかと思われます。 |
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また、移籍という形をとらなくても、ある一定期間だけでもチームと契約・在籍し、その期間中にジャージが作られる場合もレアと呼べます(契約打ち切り後は生産されません)。このケースで、日本人にとって最も有名なのは田臥勇太選手です。その他に、実力と独特の性格が故に、途切れ・途切れで契約するロドマン選手(レイカーズ#73、マーベリックス#70)もこのケースに該当します。 |
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パターン3:デザイン変更によるケース その次に多いのはこのパターンではないでしょうか。ラプターズ時代のカーター選手やマグレディ選手、マジック時代のマグレディ選手、マーベリックス時代のフィンリー選手やノビツキー選手、これらの選手はみな、当時のチームでユニフォームのデザイン変更を経験しました。昨年初めて優勝した・プレイオフに進出した、都市を移転した(ヴァンクーバーからメンフィスへ)、チーム名を変えた(ブレッツからウィザーズへ)など、デザイン変更の理由は様々ですが、やはり選手が引退した場合と同様に、デザイン変更前のジャージは生産中止となります。その後、価格が上がるのか、下がるのかにつきましては、やはり『その選手のその後』に委ねられます。 ちょっと特殊な例もあります。マーベリックスの3rdジャージです。現在は、グリーンですが1シーズンだけシルバー色が作られていました。 |
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パターン4:選手が背番号を変えるケース あまり多くはありませんが、その選手が同じチームに在籍中に背番号を変えた場合も、同様に以前着用していた番号のジャージの価値が上がることがあります。最もいい例としては、マイケル・ジョーダン選手の#45のジャージです。特に、このジャージについては、94-95シーズン終盤に復帰し、プレイオフ2回戦途中で着用を辞めてしまった番号のため、ごくごく限られた期間(=数量)しか生産されておりません。ジョーダン選手の知名度・功績を考慮すれば、このジャージのレア度は非常に高いと言えます。 また、ラシード・ウォレス選手のピストンズ#30のジャージも、トレードでやて来た03-04シーズン半ばから、優勝までしか着用していませんでした(翌04-05シーズンから#36を着用)。地元デトロイトでは、『優勝モデル』として認知されており、その価値も認められています。 上の2例のようなケースもあれば、逆のケースもあります。シーズンごとに背番号を#23→#91→#15と変えたロン・アーテスト選手。#23のジャージは、ディフェンシブ・オブ・ジ・イヤーを受賞した時の物のため、人気があります。#91はご存知の通り、観客と乱闘事件を起こしたシーズンの物で、地元インディアナでは“忌まわしき物”という認識があります。 |
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パターン5:選手が背番号を変えるケースその2 上の他に選手がやむを得ず背番号を変える場合があります。レイカーズ時代のエディ・ジョーンズ選手、BJアームストロング選手のようなケースです。 エディ・ジョーンズ選手は、レイカーズにドラフトされてから#25を着用していましたが、在籍途中から、かつて#25を着けていたゲイル・グッドリッジ選手が永久欠番に認定され、#6へ背番号を変更せざるを得ませんでした。もし、グレン・ライス選手とトレードされず、その後レイカーズが3連覇し、その中で活躍していたら、#25のジャージはルーキーモデルとして、価値が上がったと考えられます。 アームストロング選手も同様に、他チームでプレーしている間に、かつて自身とボブ・ラヴ選手が着用していた#10がラヴ選手の永久欠番となり、戻って来た頃には着用できなくなっていました。その結果、#11を着けたわけですが、#10の方が優勝モデルでもあるので、付加価値が認められます。 |
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パターン6:チームが移転する場合 近年、チームが別の都市へ移転することがありました。グリズリーズはヴァンクーバーからメンフィスへ、ホーネッツはシャーロットからニューオリンズへ。その際も、グリズリーズではブラック×グリーンのカラーリングを残しデザインを一新、ホーネッツはブルーの基調をライトブルーに変更し、シャーロット時代にはなかったイエローのサイドラインを入れました。移転前のジャージも、移転決定時点で生産中止となるため、その後に選手が活躍すると移転前の物も価値が上がることになります。 |
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パターン7:その他(入手の困難さ:全米で扱われているか否か) 1から6までは選手やチームの都合で入手困難となり、レア度が上がりましたが、「その都市でないと入手できない」というジャージも、レア度は高いことになります。レア度が何かのきっかけで上がるのではなく、もともと限定された場所でしか作られないことで、「希少性=高いレア度」となるパターンです。 一番いい例は、控え選手で7〜8番目以降の選手(そのチームのファンでも初めて名前を聞くような選手)ですが、そのチームの大黒柱あるいはエースも該当することは少なくありません。キャリア末期のパトリック・ユーイング選手、ファイナル進出後から昨季までのレジー・ミラー選手、現在でいうとヒートのジェイソン・ウィリアムス選手です。 |
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そのジェイソン・ウィリアムス選手と、もう1つの面白い例をご紹介したいと思います。 まず、ラリー・バード選手です。すでに90年代半ばまでには引退していましたが、2002年当時Champion社では、まだバード選手のレプリカジャージを作っていました。しかも、Dr.Jやドミニク・ウィルキンス選手といった、ビッグネーム選手のジャージですら販売されていない中、NY・LA・シカゴといった大都市でも販売されておらず、地元ボストンのみでの販売でした。 |
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また、当サイトでぜひ入手したかったのですが、どうしても入手できなかった物をご紹介したいと思います。メンフィス・グリズリーズ#55のジェイソン・ウィリアムス選手のジャージです(下図:イメージ図)。 みなさんもご存知の通り、ウィリアムス選手は、キングスで#55を着け、グリズリーズに移籍して#2、今季からヒートで#55に戻しました。結局、入手もそのジャージに関する説明もなかったので想像の域を越えませんが、メンフィスのみでの販売で、当時からの人気によるものだと考えられます。まだメーカーがChampionだった頃のことです。 |
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ブルズで6度の優勝を経験したあと、ロケッツ→ブレイザーズと経てブルズへ戻ってきました。そして、背番号は以前と同じく#33でした。もちろん、2つのブルズ在籍時の間に作られたレプリカジャージも#33ですが、これらを同じ物として見ていいのでしょうか。 そこで、実際に2選手のレプリカジャージを比べてみたいと思います(優勝時はメーカーがChampion、晩年はReebok)。ただ、晩年のピペン選手のジャージはないので、代わりにハインリック選手の物を使用します(同じ時期の同じチーム内なら、選手によって仕様が異なることはまず考えられません)。 パッと見でわかるのが、晩年タイプ(現行物)には@背面にロゴマークが付与、また前回のコラムでも申し上げました通り、メーカーがChampion社からReebok社へ移行してから、A生地が肩幅広で統一されたのに対し、Champion社の物はタンクトップ型です。もちろん、メーカーが異なるのでBメーカーのタグも異なります(サイズ表記が数字からM,Lのアルファベット表記に変更)。 優勝モデルと引退モデルという以外に、物として違うことがわかります。 |
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理由その1:生産中止とすると再販しない アメリカのメーカーは極めて潔く、選手が現役の間はジャージを生産し続けますが、引退あるいは移籍をした時点で、生産を中止します。仮に、マイケル・ジョーダン選手がブルズを引退したあと、またウィザーズで復帰した折にも、ブルズのレプリカジャージ(91年以降のデザイン:みなさんが1番よく知っているデザインです)を生産すれば、その数だけ売り切ることが出来たと思いますが、上のようなアメリカメーカーの性格で、再販される前例がほとんどありません。そのため、最後に生産された限られた数量のジャージを、ファンのみなさんで取合いすることになり、これが価格高騰の理由となっています。 理由その2:再販品の仕様が当時の商品の価値を落とさない アメリカのメーカーが、同じ商品を再販することはない点については上の通りですが、仮に再販があったとしても、その当時と100%完全に同じ物を再現することはまずありません。 Reebok社のハードウッドクラッシクスジャージとして販売されたスウィングマンジャージのように、その昔と同じデザインでも、当時と異なるメーカーが自社の仕様で再販したり(スソのデザインがReebok社独自の仕様となっている)、Mitchell & Ness社のスローバックジャージのように、忠実にデザイン・仕様を再現するが、当時とは異なるメーカーが再販する(=メーカータグの点で当時の物と異なる)という、最初に販売された物を尊重するこだわりのような物が、アメリカ全体にあるように思われます。 これが、その当時の商品価値が再販によって低下するのを防いでいます。また、ジャージではありませんが、バスケットボールシューズ、NIKE エアジョーダン7を見ても、同じメーカーが同じデザインで再販しながらも、当時の物とは微妙に細かな仕様を変更しています。このことからも、最初に作られた物を尊重するこだわりがうかがえます。 理由その3:アメリカ国内における黒人ファッションの流行 日本で数年前、黒人ファッションが流行し、普段着にNBAまたはバスケットボールジャージを着用された方も多いかと思います。この流行はアメリカから来たものですが、この流行を機にアメリカにおけるNBAジャージに対する価値観が変わりました。 それ以前、アメリカではファンも販売店側も、『より新しい物を』という趣向が非常に強く、引退・移籍した選手のジャージは、いわゆる電化製品などで言う『型落ち』として見なされていました。 ところが、一変して「NBAジャージでお洒落したい」となると、『周りの人とは違ったカッコ良い選手のジャージが着たい』という気持ちになるのは自然のなりゆきです。以来、型落ちとして扱われていたはずのジャージが、扱われ方が180度変わり、レアなジャージとしてファンからも販売店からも認知されるようになりました。そこで、仕入れ値が高くなり、これが当サイトでの販売価格の向上に直結してしまっています。 理由その4:つけたし その1(サイズの影響) ジャージの種類、選手など、どれだけレアなのかが価格に影響する主な理由ですが、そのサイズも影響してきます。当サイトでは滅多にお取扱いしておりませんが、一般にYouthサイズの方がどのジャージも安価です。レアジャージの場合もこれは同様です。 また、メンズサイズでは最も汎用性の高いサイズ、LとXLが高値をつけます(選手のポジションとお取扱いサイズの組み合わせによっては、若干異なるケースもございます)。 理由その4:つけたし その2(カラーリングの影響) 以前、Champion社がレプリカジャージのオフィシャルメーカーだった当時、アウェイカラーのジャージは1シーズンに2回、ホームカラーのジャージは1シーズンに1回と言われていました。つまり、1回当たりの生産量が同じ場合は、ホームカラーのジャージの方が希少性が高いことになり、レアジャージとなった場合、その選手の同じサイスならホームカラーの方が価値があることになります。 この件につきましては、現オフィシャルメーカーであるReebok社には確認をしておりませんが、アメリカに関して申し上げますと、たとえ全国区の選手であっても、よその土地でその選手のホームカラーのジャージを入手することは極めて難しい状況となっております(Champion社の頃には入手可能なこともありました。これはメーカーでなく、アメリカの過去と現在の状況の差に起因しているものと考えられます)。 |
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